脳が溶けちゃう

長くつらかった労働の日々も終わり、まともな人間生活に戻れるニャーと、
総武線の始発が来るまで駅前のネットカフェの個室で下の日記を書きながら夜明けの目覚めのコーヒー(ヒロポン入り)を飲んでたら店員に店を追い出されて、
「あらあらまあまあ。まぶしい徹夜明けの黄色い太陽がお空にいっぱいよ〜」と、
不必要なまでにことさらオカマ言葉に執着してブツブツつぶやきながらJR総武線沿いに歩いていたら秋葉原にいつのまにかたどりついたので、
ようし、ストレス解消にero同人誌でも買うかと、タイガーホール1号店の豪奢なビル内に吶喊して4階から
地下一階までクリアした時には気がつけば両手にずしりとero同人誌の入った紙袋があって。
CC丹下さくらちゃんが変態的なまでの常軌を逸した気狂いファッション姿で日々キャプターしていることで有名な、
魔法のVISAクロウジットカードを使って、ぼうっと寝不足と疲労と夏の暑さでイカレたままのおれの脳がero同人誌を買いまくってしまっていたらしい。
その合計金額、怖くてカードのレシートを見てないが、どうやら第三世界の成人男性の平均年収分を軽く上回るぐらいの額を同人誌に突っ込んでいたらしい。
しかも、なぜかプレイしたこともなく大して興味もないはずのFate関係の男性向け同人誌を大量に買い漁っていて。
だってなんか表紙のセイバーとかがエロエロリンだったんだもん! 天使になるもん! 能登さんとケコンするもん!
という風に、やれやれ、おれの脳もとうとうガタが来たか、ふふ、人生前途多難であるぜよと苦笑しながら、平日の昼間なのにオタ客があふれかえっている素敵な夢のワンダ☆ランド! であるところのタイガーホールを後にして駅に向かおうとしたら、
自然に足がめろんブックすの方へ向かってて。
や、やめてください、人を呼びますよ! と、勝手に動く自分の両足に訴えたものの、無理やり痴漢され最後には車内で男性客全員から
陵辱されてしまうeroマンガのヒロインのような感じに「ひぐぅ!」とあえぎ声を漏らしつつ結局メロンちゃんのおうちも訪問してまた同人誌を買ってしまった意志薄弱なボク。
このままじゃ自分がだめになっちゃう。
だから誰か僕と結婚してもっと優しくしてください。死苦夜露。
パラリラパラリラ♪ ちょっとバイクで出かけてきます。
バイクっていっても、両足でペダルをこぐバイサイクルの方だけどね。
どこへ行くの?
海へ、南に向かって。ルート1(国道一号線と書けよこのカッコツケ野郎)その夏の日の下アスファルトが熱気をあげている道路を駆け抜けて茅ヶ崎へ向かって湘南の海辺に在る真っ白な南欧風の外観をしたカフェ兼BARのその小さなおしゃれな店で、かつてともにビッグウェンズデーに挑んだ
古いサーファー仲間の連中たちと無茶をした若い頃の昔話に花を咲かせながら、しかし不意にふとある種の憂愁に独り捕らわれて、
潮風の吹きぬけるオープンカフェのテーブルから静かに水平線の彼方へと視線を転じ過ぎ行く夏の残りの日々を無言で惜しむ、
そんな感傷に浸る時間を持つこともまた大人の男の休日の過ごし方の一つではないだろうか。
(具体的には、今、六畳間でボロクーラーのせいで汗を流しながら大量のero同人誌の山を眺めて、
死ななければならない時があるとしたら今以外のいったいいつなのだと自問自答しています)