カラオケ
今日は本当は15:00からやる東京ゲームショーのガンスリアニメ先行発表会に行って、ヘンリエッタの劇的パンティラーノ映像(詩的に表現すれば、いわゆる永遠の一瞬――白いショーツの幻惑、処女の下着と神の恩寵――)をおがんでくるつもりだったが、目を覚ましたら夕方の16:00だったので、どうしようもない。とっくに間に合わない。「人生とはいつも手遅れなのである」。誰の言葉かって?私の言葉だ。
香港に移住して父親の家業を継ぐことになった大学時代の後輩の送別会を、仲間内で歌舞伎町でとりおこなう。焼肉を食った後、ほかの連中はバッティングセンターに行ったが、私は野球というやつが共産主義と読売新聞のナベツネ(元日共)の次の次ぐらいに嫌いなので、皆と別れて数人の後輩と一緒に新大久保方面の外国人街娼(たちんぼ)ウォッチングにとぼとぼと出向いたのだが、なぜか気がつくと一件の古本屋に入っていて、月給をもらったばかりだった私は調子に乗って散財。一万円近く使う。
購入した本、
『守城の人 明治人柴五郎大将の生涯』村上兵衛
『真贋 中居屋重兵衛のまぼろし』松本健一
『丸山眞男 八・一五革命伝説』松本健一
『極光のかげに シベリア俘虜記』高杉一郎
『知られざるスターリン』ロシアの研究家(名前が長ったらしい)
『流血の夏』梅本弘
『ナショナルジオグラフィック 皇居』
通りを歩いていたら、「ルーマニア、ルーマニア」と連呼する声が。ルーマニアパブの客引きの声だった。おもわず心ゆらぐ。ああ、はるか東欧より日本に来たりしルーマニアの夜の美姫(びき)たちよ!これがもしロシアパブの呼び込みだったら、不肖・わたくしめは、ふらふらと店内に入り込んでしまっていただろう。さながら、木の穴の中のハチミツに引き寄せられるクマのプーさんのごとく。
その後歌舞伎町に戻って他メンバーと合流し、徹夜でカラオケ(23:00から朝の7:00まで。まさにフロムダスク・ティルドーンコース)。
もちろん、我が政治的信条として、仕事の接待以外のカラオケの場では、アニソンしか歌わないことを自身に課しているから、えんえんとアニメのOP・EDを一人で熱唱。
ウォッカベースのカクテルをがぶ飲みしながら大声でアニソンを歌い続けてたら、意識がいい具合に弾けてきて、気がついたら半裸状態になったままマイクを握ってた。ジーパンとトランクスがずり落ちた半脱ぎの非常にセクシーすぎる絵面(えずら)に。しかも、なぜかトランクスの前面にはコーヒーのスジャータの白濁液が知らない間にぶっかけられていて、卑猥なことこのうえなし。
歌うのに疲れたら、マイクを置いて他の連中が歌っているのをバックに読書。
今日買った、『極光のかげに シベリア俘虜記』の中の、
「アンガラ河の汽船の航行が、俘虜の溜息とともにとまり、秋は深まって、厳しい冬が来た」
という一文を読んで、激しく感動を覚える。まさしく小説というやつが、ここにある。
あと、途中ハイテンションになりすぎて、ちょっと頭がおかしくなった(いつもおかしいという意見は却下)。突然、私の来たるべき死は祝祭にあふれていると思った。死は虚無であるなどとぬかしたのは誰だ?都営三田線の本蓮沼駅そばのバス停ベンチで冬の日、雨の下、池袋行きのバスを待っていたあの時の私は確かに、豊かで安らかでそして歓喜の熱い涙に裏打ち保証された「祝福されし死」を約束されたのではなかったのか。非論理的ですって?わけがわからないですって?論理は詩に強姦されて死にました。いわゆる暴行致死。死にたい。でも死にたくない。アニメの中の可愛いだれかあの子が助けてくれるまで生き続ける。生き恥をさらしてでも。それとも、彼女が私の息の根を止めてくれるのだろうか?微笑みを二次元に浮かべて。
今日カラオケで唄った歌。
・三重野瞳「Dearest」
・新居昭乃「鉱石ラジオ」
・筋肉少女隊「小さな恋のメロディ」
・坂本真綾「プラチナ」
・明日のナージャ「OP・ED両方」
・Air「鳥の詩」
・KEY THE METAL IDOL「In The Night」
・機動戦士ガンダムSEED「あんなに一緒だったのに」
・さだまさし「防人の詩」(美しい日本、美しいロシア……号泣)
・加藤登紀子「時には昔の話を」
・鋼鉄天使くるみ「KissからはじまるMiracle」
・センチメンタルジャーニー「天使にあいたくて」
・ちっちゃな雪使いシュガー「Sugar Baby Love」
・ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて「愛のメディスン」
・NOIR「コッペリアの柩」
・ぴたテン「Wake Up Angle〜ねがいましては∞(無限)なり〜」
・まじかる☆アンティーク「Littlestone」
・ママは小学4年生「愛を+(プラス)ワン」
・ママレード・ボーイ「笑顔に会いたい」
・耳をすませば「カントリー・ロード」
・ルパン三世カリオストロの城「炎のたからもの」
・ロードス島戦記「風のファンタジア」
・ロミオの青い空「空へ」
・天空の城ラピュタ「君をのせて」