『夢の島少女』、『紅い花』、『四季〜ユートピアノ〜』

今月はワールドカップサッカーどころじゃなくて個人的には
「RESPECT 佐々木昭一郎」月間なのである。
ワールドカップは四年に一回やるが、ケーブルテレビで佐々木昭一郎特集やるのなんてもう人生で二度と無いと思うので絶対見逃せないのである。
個人的に思い入れのある作品は、

夢の島少女』、『紅い花』、『四季〜ユートピアノ〜』の三作品。




夢の島少女』

少年は川に倒れていた少女を助け介抱する。少女は祖母と暮らした海のある故郷や東京での孤独な日々の記憶を反芻し、少年は少女の存在が心の支えとなっていく。ある日少女は少年の前から姿を消す。繊細な内面を映し出した映像と、パッヘルベルのカノンが織り成す美しい詩篇。中尾幸世が透明感溢れる少女を演じ、以後佐々木作品のミューズ的存在となる。


『紅い花』

タイトルの「紅い花」以外にも「ねじ式」「古本と少女」などつげ義春原作をモチーフに描いたドラマ。少女の体から水面に散る紅い花、戦下の古本屋を店番する少女と学生など、幻想的なつげ作品の世界観が佐々木のフィルターを通して映像化されている。冒頭の、川の水面から線路へと流れるように映し出すカメラワークは圧巻。


『四季〜ユートピアノ〜』

ピアノ調律師の栄子が四季を通して、音と共に成長していく姿を描く。幼い頃のピアノとの出会い、家族の不幸など様々な過去の記憶と共に、音や人々との出会いを通して成長していく少女を「夢の島少女」の中尾幸世が生き生きと演じる。ドラマで流れるピアノ演奏、イラストは中尾が担当している。文化庁芸術祭・テレビドラマ部門大賞受賞作品。


とにかく「日本映画専門チャンネル」観られる人は絶対観て下さい、本当に素晴らしい作品ですので。