印刷所に入稿しました

同人誌締切りぎりぎりでなんとか入稿。
同人制作地獄の徹夜の毎日から解放される。
自由。
自由なんだ。
おれはもう自由な人間なんだ!
番号でおれを呼ぶな! おれはナンバー6なんかじゃない!

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というわけで、ゆっくりくつろいでひさしぶりに映画でも観ようとしたのさ、えへへ、かわいいあの子(脳内にいるイトシイしと)と一緒にね。

NHKの衛星で放送してたのをHDDレコダーのDVD-RAMに予約録画しておいたんだよ。僕、アルバイトにいってたから。
それでアパートにバイトから戻ってきて、ふうと深い疲労のため息ひとつついて、うん、再生さいせいとボタンを押し映画を観ようとしたのさ僕は。
映画のタイトルは、『灰とダイヤモンド』。観るのはこれで2回目。

「『灰とダイヤモンド』57年、ポーランドアンジェイ・ワイダ監督(字幕)
第2次大戦終結直後のポーランドソ連支配下の新政府に反発し、
要人暗殺の機会を狙う青年テロリストの孤独な生と死を描く。
青年はソ連から来た共産党地区委員長の暗殺を謀るが、誤って別人を殺してしまう」朝日新聞朝刊のテレビ欄の解説より

ね? 面白そうでしょ? 実際、面白いんだけど。
で、再生したら――。
――見事に録画に失敗していたってわけなのさ(と、彼は村上春樹の小説に出てくる主人公のように退屈げな微笑を瞬間浮かべて、そうつぶやいた)
……ああ、そうだよ、ほんとは春樹の小説なんか一冊も読んだことねえよ! 悪かったな!



黒川はもういろんな意味で疲れ果てました。
しょせんこの世界での生存競争には向いてないんです。

……なんだか眠いや。
ずっとずっと寝ていたいよ……ねえ、パトラッシュ……。



「死は眠りにすぎぬ――それだけのことではないか。眠りに落ちれば、その瞬間、
一切が消えてなくなる、胸を痛める憂いも、肉体につきまとう数々の苦しみも。
願ってもいないさいわいというもの。死んで、眠って、ただそれだけなら!
眠って、いや、眠れば、夢も見よう。それがいやだ。この生の形骸から脱して、永遠の眠りについて、
ああ、それからどんな夢に悩まされるか、誰もそれを思うと――いつまでも執着が残る、こんなみじめな人生にも」(シェイクスピアハムレット』)