GUNSLINGER GIRL

ひっそりと夏は去った
暖いというだけでは淋しい
楽しい夢が叶えられるとしても
ただ、それだけでは淋しい
善も悪も明るく燃え上がる
ただ、それだけでは淋しい
生は私をやさしく包んでくれる
幸せというだけでは淋しい
葉は焼かれず枝も折られないで
さわやかというだけでは淋しい


   (ソ連映画『ストーカー』の作中で朗読された詩を引用)







「世間に希望は残されていません。絶望した時に得られる場所はガンスリだけなんです。
私は確かにろくでなしです。世間では何もできません。妻も幸せにできず、友だちもありません。
ただ私には、ガンスリがある。ほかには何もない。ガンスリだけです。ガンスリンガー・ガールの
中だけに私の幸福も自由も尊厳も全部あるんです」


   (黒川ケンキチ『ガンスリンガー・ガールについて、自分について』より引用)

米国版DVD
   







というわけで、第三次世界大戦原水爆放射能から逃れるため、イタリアへ移住しようと思います。


ガンスリ・イタリア語版コミック



そしてそして、ちょー可愛い美少女の義体担当官になって、スペイン広場でジェラート食べて罰金刑に処せられ屈辱のあまり思わずその場で
失禁してそれを警備中のイタリア軍警察(カラビニエリ)の美人女性士官に思い切り笑われるそこである種の性的興奮を覚えるという
国辱ジャポネローマの休日という素敵な海外生活を送ってみたりしてみたいものである事だなあと、板橋区のアパートの一室にひきこもり
万年床にぼんやりと寝転がりながらガンスリンガー・ガールのero同人誌を熟読玩味しつつ、この国の、日本の将来を憂いながら今月も税金滞納し
その金で「マリア様がみてる」のアニメDVDでも買って国内景気回復のさらなる一助にならんと日々鍛えられし予科練精神をここにいかんなく
発揮しつついつか満州に渡って大陸浪人になってやるという実に乙女チックな夢想に我ながらポーっとなってほほを赤らめていたら突然正気に返って、
自分のあまりの不甲斐なさにもうどうしようもなく泣きたくなってきて、目元から流れる涙をぬぐうこともせずそのまま寝転がりガンスリのero同人誌の頁を
濡れた瞳でぼんやりと眺め続けながら、さて、そうして不意に自身の口元からかすかな声で漏れるのは、懐かしの旅順高等学校寮歌『北帰行』。


「夢は空しく消えて
今日も闇をさすろう
遠き想いはかなき望み
恩愛我を去りぬ


今は黙してゆかん
何をまた語るべき
さらば祖国いとしき人よ
明日はいずこの町か」


あ、言い忘れてたけどガンスリで一番好きなキャラはクラエスです。



理由。綺麗な黒髪ロングストレートで知的な眼鏡っ娘だから。
先月ついに入籍しました。(板橋区役所で)
(部屋の壁に貼ってあるクラエスのポスターに顔を向けてたずねる)



俺「ローマ法王は、なぜ私が書いた手紙に返事をくれないのだろう」


クラエスの声の幻聴(CV:小清水亜美)「……手紙の類は、おそらく、新海誠監督のところで止まっております」


俺「そうか。まあ、新海マコティックは秒速5センチメートルだからよかろう。……怒るな。まあいわば、冗談だ。
『どれだけの速さで生きれば、君にまた会えるのか?』……なんという奇跡! ただご覧下さい……。
ハイ! 能登麻美子さんから3メートル以上離れて! 写真を撮らないで! ドゥユーアンダスタン?


クラエス(多分に疲れたうんざりした顔で)「ゴ都合ノヨロシイヨウニ……。あなた、そろそろお医者さんから頂いた脳のおクスリを飲む時間よ」


俺(妻の声を無視して天井を見つめたまま)「あ、ガンスリンガー・ガールって、救いようのない変態漫画だと今気がついた。そうしたらますます好きになってきた。

描き続けて、描き続けて! 少女たちを悲惨な目に! さあ! 
……それにしても今夜も眠れそうにない。ガンスリ二次創作ero小説でも執筆するかな。
 


もうどうでもよかよか。


ちなみに次回コミケでの

↑黒川ケンキチ先生
の予定作はタルコフスキーの『惑星ソラリス』に対する心からのオマージュを込めた18禁ero小説『惑星キミキス』です。
宇宙ステーションにおける感動的な無重力キスシーン描写にご期待下さい。
それじゃあチャオ・ソレッラ! マリア様が二六時中俺を監視してくるので気が狂いそうですユアマジェスティー!