二課の一番長い日 - 「旅団、かつてロシアで」

北一輝と２．２６事件を描いた映画、『戒厳令』が今夜ＢＳで放送です。

以下、余計な事ながら。

もちろん、『二課の一番長い日』というタイトルの元ネタは、岡本喜八監督の映画『日本のいちばん長い日』から

アニメの冒頭。東北縦貫道で、東京方面に向かう不審な車両を発見しパトカーが追跡するが、車両に積載されていた陸自戦闘用レイバーから機銃攻撃を受け、大破するシークエンス。このあたりの描写は１９７８年製作の自衛隊クーデター映画『皇帝のいない八月』の冒頭とそっくり。

主人公の野明と遊馬が、苫小牧の立ち食いそば屋で、クーデターの首謀者・甲斐洌輝（かいきよてる）と偶然遭遇しすれ違う一連の場面の演出は、鈴木清順監督製作の日活アクション映画『けんかえれじい』（１９６６年）の強い影響がうかがえる。

（『パトレイバー』の方ではテレビ画面に「クーデターの思想的指導者」というテロップともに甲斐洌輝の顔が映し出され、『けんかえれじい』の方では、壁新聞に北一輝の顔写真が大きく載せられており、そこに「叛乱の思想的指導者」と書かれている、など）

……記憶に頼って書いているので、細部が多少間違っているかもしれないが、ともかく『けんかえれじい』で描写されている「北一輝像」とのかなり強い類似（オマージュ）が、『二課の一番長い日』にはあるので、暇な人は両作品をレンタルして見比べたりしたらいいじゃないですか兄さんと月姫の秋葉が貧乳のクセにツンツンした態度で私のかたわらでささやく幻聴がさっきからずっと続いて止まりません。

ワシャもうダメかもしれん。