表象としてのスラブ娘への憧憬


黒川ケンキチ 「野坂のおっちゃ〜ん、なんでワイはすぐスラブ娘に惚れてしまうん?」

野坂昭如 「ケンキチ、お前の横に付いたのはロシア娘やない! ルーマニア娘や!」
(先日飲みに行った、JR亀戸駅北口のロシアンパブ『クレムリン』における、小説家・野坂先生と私とのやりとり)


知人の知人が都内の夜遊び情報に詳しいのだが、その人からちろっと聞いたところによると、
いわゆる「ロシアンパブ」のお店の女の子の大体半分はロシア人ではなく、ルーマニア人という場合が多く、
日本人飲み客が知らない店内の裏側では、「ロシアギャルVSルーマニアギャル」の、ドロドロとした陰湿な民族的対立構造が展開されているらしいとか。

まあ、外人パブのそんな経営裏事情、別に私の知ったこっちゃないですが。


そんな私も、数年前サラリーマンだった頃、一度だけ、同僚と池袋のロシアンパブに行ったことがあります。
その時私の隣りに付いたのはロシア人ではなく、ルーマニアから来た女性でした。
私は酒を飲むよりもロシア語会話の練習をしたかったので、同僚と席を替わってもらい、
日本語をほとんどしゃべれない来日してまだ二ヶ月ぐらいのロシア女性と、
精一杯のカタコトロシア語で簡単な会話を交わしました。
自分のロシア語が意外と彼女に通じたのが、非常に嬉しかった記憶があります。

当時は酒飲み放題で料金が一時間五,六千円ぐらい(不確かな記憶ですみません)、しかもロシアの踊り子さんによる
ダンスステージショーも観られたから、下手な街のロシア語会話教室に通ったりするよりはこういうお店行って、
酒飲みながらロシア女性とおしゃべりを楽しむ方がより安価で効果的な語学習得方法なような気がします。

まあただ、個人的には、三次元のロシア娘よりも二次元世界の彼女たちの方が好きなので、今後こういうパブとかには行くことないと思います。



少々余談が過ぎた。(司馬遼太郎・『街道をゆく』風に)


なんで私はこうもスラブ娘が好きなんだろう?(それもアニメやゲーム内の)

――GAINAXエヴァのPCゲーム、しかもショタ風味のする『碇シンジ育成計画』なんか、
これっぽっちも興味がなかったが、



『ロシア系のハーフ。長い髪がステキなスラブ系美人』


というキャラが登場すると知るに至り、もう、綾波でもアスカでカヲル君でもなく、ただ一人、
スラブ系の彼女に会いたいがためだけに、真剣にソフトの購入を考えている自分がここにいるのでした。
かなりマジで。

……イッタイイツカラ私ハコウイウ男ニナッテシマッタノダロウ?



閑話休題


映画監督の大島渚が、とあるパーティーの壇上で、作家の野坂昭如にマイクで背後から殴られたという事件が数年前あったのですが、
極々狭い仲間内でそのことがいまさらながらちょっとした愉快なエピソードとして取り上げられ話題になり、

(……我ながら自分自身の精神構造の在り方と、実生活における交友関係を一度根本的な部分から考え直すべきではないかと、今書いてて真剣に思った……)

そこでGoogle様を使って事件の詳細を検索してみたら、ドンピシャなサイトを発見。


・[教えて!goo] 質問:大島渚が殴られた事件について


――もしこれから先、長生きして歳をとるようなことがあったら、野坂昭如みたいなジジイに私はなりたい。